第2章 曇天の北海道へ上陸 襟裳岬へ

襟裳岬を散歩するダックスフントのジンジャーとウィペットのペッパ 旅の記憶
襟裳岬のジンジャーとペッパー
襟裳岬を散歩するダックスフントのジンジャーとウィペットのペッパ

襟裳岬のジンジャーとペッパー

8月18日(土)夏休み3日目

苫小牧港にて乗ってきたシルバーフェリー「シルバーエイト」とキャンピングカー「マックレー デイブレイク」で記念撮影

苫小牧でのシルバーエイトとデイブレイク


狙いどおり、シルバーエイトのキャン待ちに成功。予定よりも約1日早く北海道へ上陸を果たす。
天気はイマイチだが、まずはこれまで行ったことがなかった襟裳岬を目指す。
襟裳岬からは黄金道路を経て帯広方面へ。道の駅忠類をこの日の宿とする。

北海道上陸  ~ 苫小牧 → 新冠サラブレッド銀座 ~

緑のラインをまとった新造船は定刻よりも少し早いペースで苫小牧港へとすべっていく。
朝ギリギリまで寝て急いでシャワーを浴びる。船室の窓から見る景色は、夜でも昼でもなく海でも空でもない一面灰色の世界。
全国的に天候不順の様子。この先の週間天気予報も冴えない。
今回のキャラバンではいい写真は撮れないかもなと、スタートから少し凹む。

サラブレッド銀座駐車公園でウィペットのペッパーが記念撮影

サラブレッド銀座の駄犬(芦毛)


そうはいっても待ちに待った夏休み。ジンジャー・ペッパーと北海道を楽しもう。上陸のため車に乗り込むと元気な2匹が出迎えてくれた。
2匹の散歩を済ませ、北西へ進路をとる。天気良くないので富良野方面は後回しにして、未踏の地である日高地方、襟裳岬へ行くことにする。毎度のごとく無計画な旅。

サラブレッド銀座

日高自動車道(無料)が終わり牧場が点在する海沿いの一般道を進む。
このあたりはサラブレッド一大産地。まだ朝早かったが、新冠のサラブレッド銀座と言われる道道209号に入る。
道の入り口にはサラブレッド銀座駐車公園が整備されており、公園から付近の牧場を見下ろすことができた。馬蹄型のベンチやきれいなトイレもあった。
遠くに放牧されている馬が見える。晴れていればとても気持ちがいいだろう。
サラブレッドならぬ我が家の駄犬も記念撮影。

サラブレッド銀座駐車公園で放牧地を見下ろすダックスフント、ジンジャー

まきばの駄犬(腹黒犬)


さらに道道を進むと両サイドに牧場が広がり馬が放たれていた。小さな子馬も多い。
子馬たちは座ったり寝ころんだりとリラックス。見ていて飽きない。キャンピングカーを停めてしばし観察。
新冠サラブレッド銀座にある牧場で撮影した2頭の子馬
新冠サラブレッド銀座にある牧場に放牧されていた馬2頭の画像

サラブレットがのんびり草を食んでいる


優駿メモリアルパークにある等身大オグリキャップ像
優駿メモリアルパークに立ち寄る。数々の名馬の産出に関わった優駿スタリオンステーションにあるオグリキャップの記念館だ。
オグリキャップの等身大馬像の後ろに記念館がありオグリグッズが売られている。また、建物の横にはオグリキャップやナリタブライアンなどの墓碑が並んでいた。

ブランチそして襟裳岬

サラブレッド銀座を離れ襟裳への国道に復帰。ブランチに食べログで見つけた静内(新ひだか町)のフリージアというお店へ。

静内「フリージア」のみついし牛焼きカレーの画像

みついし牛ハンバーグ焼きカレー

焼きカレーが有名でみついし牛の焼きカレーとツブの焼きカレーをオーダー。
あまり期待はしていなかったが、このみついし牛ハンバーグがなまら美味い。ハンバーグ以外にもみついし牛が入るちょっと高めのカレーを頼んだので牛肉の味をしっかり楽しめた。

ちなみにツブ貝もグッド。大きなツブがごろごろ入っていて柔らかく美味。ツブは北海道ではどこでも目にする食材だが、日高地方はツブの名産地らしい。

襟裳岬に到着もペッパーに異変

襟裳岬に到着。大駐車場にキャンピングカーを停め、岬へと歩いていく。岬までの道すがらには風の館という立派な見学施設がある。
展望室もあって天気が悪くても岬観光ができるようだが犬連れなのでパス。幸いこの日は相変わらずどんよりとしているものの、風も霧も出ていない。
灯台への続く草むらの道を歩いているとトラブル発生。ペッパーの左眼の下から出血が止まらない。
唾液腺が炎症を起こすのか確かな原因は不明だが、左頬が腫れることがある。今回はし腫れ出したと思ったら、破れて血がにじみ出てきた。
本人は全く気にしていないようだけど、とても痛々しい。結局、旅行期間中さいごまで出血が続いた。なお、後日ペッパーはさらに怪我をすることになる。
襟裳岬の先端を望む。北海道の背骨である日高山脈がそのまま太平洋へと落ち込むさまを感じることができる。
また、ここは国内では貴重アザラシの生息地。望遠レンズで先の岩礁を探すが見つからない。
ジンジャーも北海道のケモノ友達に会いたがっていたが、今回は空振り。残念。
それにしてもジンジャーはアザラシに似ている。もういい年だけど赤ちゃんアザラシみたい。
ちなみにアザラシはネコ目イヌ亜目に属する。親戚といえば親戚。
岬と言えばおきまりの記念撮影。
ジンジャーやる気なし。黒くて写真映えしない。
ペッパーもいやいやお付き合い。
こいつもグレーで撮り甲斐なし。

岬から北へ十勝を目指す 道の駅忠類へ

岬を発ち黄金道路からナウマン国道へ。黄金道路はあっという間に通過してしまった。ときどき閉鎖された旧道が垣間見え往事の険しさを感じるが、今はいくつもトンネルが開通している。
次の目的地は十勝平野、帯広方面と定めデイブレイクを走らせる。幕別町の道の駅忠類に到着。

道の駅ナウマン

この道の駅には「ナウマン温泉アルコ236」という温泉施設が併設されていて絶好のP泊好適地。ちょっと早いが、今日はここで泊まることとする。
温泉宿泊施設のほかにナウマン象記念館やきれいな公園も整備されており大きな道の駅だ。
記念館の裏側にはキャンプ場とパークゴルフ場もあり、そちらの駐車場でP泊している車もいた。ちなみに「パークゴルフ利用者優先、宿泊禁止」という看板が立っていたが。
なお、ナウマン象記念館の隣にある公園は犬の散歩禁止。ちょっと不満。

夕 食

温泉につかった後は夕食づくり。
本日のメニューは、

  1. 道の駅サラブレッドロード新冠の朝市で買った道産アスパラガスなどの野菜
  2. 北海道ではメジャーなタモギ茸と十勝豚、厚揚げなどを入れたバター味噌鍋
  3. 襟裳岬で買った殻付き生ウニ
  4. そして八戸の「莫久来」 などなど

殻付きウニはすぐに剥かなかったので少しゆるくなってしまいちょっと苦みが。それでもおいしく磯の風味を味あう。
これが莫久来。ホヤとコノワタの塩辛を絶妙にブレンドし冷凍。シャーベット状のものをいただく。ホヤとコノワタという酒呑みが好む珍味界のエースをおしげもなく合体。美味くないはずはなし。
塩辛と聞いていたが、購入した物はそれほど塩っぱくなかった。
前の日はあまり寝ていなかったので、早めに就寝する。この日、夜半に大雨。雨音で目が覚める。裏のキャンプ場は大丈夫だっただろうか。

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