青函フェリー「はやぶさ」ステートルーム乗船記

青函フェリーはやぶさ キャンピングカー
青函フェリー「はやぶさ」

初めて使った青函フェリーで渡道

今年の北海道キャラバンでは、久しぶりに青森-函館航路を利用しました。

青森―函館航路は青函フェリーと津軽海峡フェリーの2社がそれぞれ1日8往復、計16往復運航しています。また、所要時間も3時間40分~50分程度と渡道に使えるフェリーとしては大間ー函館航路に次いで短く、非常に便利で使いやすい航路です。

2014年デビューの新造船「はやぶさ」

乗船したのは青函フェリーが運航する「はやぶさ」。2014年にデビューした割と新しい船です。

どちらかというと、津軽海峡フェリーの方が観光客向けのサービズが充実していて、青函フェリーはトラッカー御用達というイメージがありました。

しかし、「はやぶさ」が就航して青函フェリーの旅客サービスが向上したとの噂でしたので、初めて青函フェリーに乗ってみることにしました。

青函フェリーのはやぶさのステートルーム、2段ベッド

はやぶさのステートルーム。手前に2段ベッドが2つ、奥にソファーがあります

4人用個室ステートルームを予約

今回は青函フェリー唯一の個室であるステートルームを予約。短時間なので混雑していなければ2等で構わないのですが、青函フェリーの個室がどんなものか見てみたかったので貸切料金6,160円を支払いました。

ステートルームのレイアウトですが、入り口を入るとすぐ洗面台があり、すぐ隣に2段ベッドが2基並んで設置されています。

ベッドの奥には、3人掛けと1人掛けのソファーが向かい合った寛ぎのスペースがあり、ここの窓からは外の景色が見渡せます。

青函フェリー(共栄運輸)はやぶさのステートルームカードキー

ステートルームは紙のカードキーです。味があって乗船記念にいいですね

トイレ・シャワーはありませんが、4人で4時間過ごすには十分な広さです。

ちなみに、その日はほぼ徹夜に近い状態で埼玉から青森まで走り続けましたので、就航早々にベッドで寝てしまいました。

ソファーで寛いでTVや景色を楽しむことはしませんでしたが、落ち着いて横になれたという意味では、結果的に個室をとっておいて正解でした。

4人部屋でルームチャージ6,160円ですので、家族旅行などでは利用価値大だと思います。

青函フェリーのステートルームソファー

ステートルームのソファー。壁にはオシャレな装飾があります


はやぶさの一人掛けソファーと液晶テレビ

一人掛けのソファーとTV

はやぶさの施設・装備

その他の船内の様子ですが、派手さはありませんが明るく清潔な船内で、シンプルながら必要な施設はそろっており使い勝手は良さそうです。

ステートルーム以外の座席としては、昔ながらのカーペット敷き大部屋に加え、リクライニングの椅子席や女性専用ルームが用意されています。

個室もそうですが、このリクライニング椅子席や女性専用ルームは青函フェリーの中では「はやぶさ」のみの装備。

私もそうですが、隣人との境界線がはっきりしない大部屋より、椅子席の方がリラックスできるという方も多いと思います。この辺りは一般観光客に配慮するようになった証左だといえるかもしれません。

また、電子レンジや給湯器なども観光客が使いやすい場所に設置されていたほか、トイレも広くきれいでした。

青函フェリーはやぶさのエントランスロビー

はやぶさのエントランスロビー

運賃も安く快適、はやぶさオススメです

噂どおり、トラックドライバーだけでなく観光客も気持ちよく過ごせる船でした。

これでいて、ライバルの津軽海峡フェリーより運賃が安いので、時間が合えば非常におすすめの船だと思います。

特に夏休み期間は津軽海峡フェリーの運賃がさらにアップしますので結構な差が出ます。予約する際には、よく比較してみてください。

はやぶさバリアフリー客席

エントランス部にあるバリアフリー客席

青函フェリーの他の船舶

青函フェリーは一つの会社ではなく、共栄運輸(株)と北日本海運(株)という2社が共同運航する形態をとっています。

共栄運輸(丸に七のマーク)

はやぶさ (2014年就航、旅客定員300人)
3号はやぶさ (2000年就航、105人)

北日本海運(赤いKマーク)

あさかぜ21 (2009年就航、旅客定員198人)
あさかぜ5号 (1998年就航、旅客定員103人)

なぜ往年のブルートレインみたいな名前なのか、なぜ1号、2号がないのか。どちらの会社もちょと不思議なネーミングとなっています。

はやぶさの電子レンジ、給湯器など

電子レンジ、給湯器


ちなみに、間違える人はいないと思いますが、3号とついているからといって新しい船ではありません。何もついていないただの「はやぶさ」が新造船です。

なお、「はやぶさ」以外は基本カーペット室しかありません。

旅客定員の少なさからいっても観光客はオマケ扱いのような気がします。

したがって、「はやぶさ」以外は、快適性よりコストを重要視する人にオススメします。より高いサービスを求めるなら、津軽海峡フェリーにした方が良いかもしれません。

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