キャンピングカーのコンセプト それはあきらめ

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キャンピングカーナッツ製クレソン 四万十川の沈下橋を渡る

四万十川のクレソン

キャンピングカーのススメ no.2 コンセプト

キャンピングカーとは何なのか

キャンピングカーが何かなんて説明するまでもなくご存じだとは思います。私がひとこと言いたいのは、キャンピングカーは異形なるキメラ、マジンガーZのあしゅら男爵(古い)みたいなものだということ。
移動のための器具と居住のための器具を無理やりくっつけた歪なキメラ。それがキャンピングカーです。
基本的には移動にも居住にも中途半端な玩具。くれぐれもキャンピングカーを夢のスーパーマルチハイブリッドマシンだなんて勘違いをなさいませぬよう。

キャンピングカーのコンセプト

キャンピングカーは歪なキメラであるからこそ、大切なのがコンセプト。
通常はトレード・オフの関係にあるであろう走行性・居住性・経済性の3つをいかに調和させていくかが鍵。使用目的や予算を十分に吟味し、後で後悔しないように自分が求めるキャンピングカーのコンセプトを固めることが肝要です。

コンセプトは”あきらめ”

コンセプトという言葉をもっと直截に言い換えれば、「あきらめる」ことだと貧乏人は断言します。
すべてに優れたキャンピングカーを安価に手に入れることは不可能。経済性という制約を受けない方以外は、走行性や居住性において何かしらあきらめる必要があります。しかしこの「あきらめ」方が不十分だと、後で地団太を踏むような結果になるかもしれません。
「そんな分かりきったことをくどくど書くなボケ」とお叱りを受けそうですが、キャンピングカーを選んでいるときには良いところばかり目がいきます。えてしてその裏のあきらめなければいけない部分に気が回らないものです。
また、仮に走行性・居住性・経済性のバランスが取れていると巷で評価されている車があったとしても、その人にとってあきらめきれない部分が一つでも充足されていなければ、その人にはただの欠陥車でしょう。
次の章では、コンセプトを検討する際の参考にしてもらうため、キャンピングカー(主にキャブコン)の「欠点」をあげつらってみます。逆説的でくどいやり方ですがよろしければご覧ください。

→ キャンピングカーの七大苦 その1

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