共用(無駄)スペースの確保 レイアウトの工夫3

20130209-038-1 キャンピングカー
機動犬舎デイブレイクの共用(無駄)スペース

広めにとった共用(無駄)スペース

無駄に広い無駄スペース

前キャンピングカー、クレソンでの経験を踏まえ、機動犬舎デイブレイクではあえて無駄なスペースを広めにとってみました。我が家の場合限定かもしれませんが、なかなか上手くいきました。

狭いと不快な無駄?スペース

他のところでもくどくど書きましたが、前車クレソンで気になったのが通路というか作業スペースというのか、人の動線となる部分の狭さです。
ダイネットに座ってで寛いでいる分には問題なし。快適で狭さを感じることはありません。
しかし着替えや調理など、いざ動き出すと犬2頭が徘徊していることもあり鬱陶しいことこのうえなし。
クレソンの車内は「犬も歩けば私に当たる」「犬が西むきゃ尾が私」という魑魅魍魎な世界。人も犬もウロウロ、イライラ。
この通路スペース、犬どもにとっては自分たちの居場所。人間に追い立てられて迷惑千万、2匹も被害者です。

こだわりの広々通路

今回、ワンオフでキャンピングカーをつくるに当たり、ワイドボディを選択した最大の理由はこの通路というか共有スペースというか一見無駄なスペースを広くとりたかったから。 もしかしたら機動犬舎の最大の特徴がこの無駄に広い通路スペースかもしれません。
実際、どれくらい広いかというと、この通路・廊下部分だけで余裕で大人1人分の就寝スペースが取れます。
キッチンの前は幅が73cmあり、一人が作業していてもすれ違いが楽々できます。最も狭いサードシートと冷蔵庫の間でも48cmの間隔があり窮屈さは全く感じません。

割り切りのレイアウト

一般的には、こうした通路部分はなるべくコンパクトにするのが普通でしょう。通路なんかで場所を取らず他の目的でスペースを有効活用した方が工夫された良いレイアウトということになります。
実際、マックレーはリア2段ベッド部分をコンパクトなダイネットにも活用できるようした2ルーム仕様を売りにしており、ユーザーの評価も高いようです。
我が家のようなスペースの使い方はコストその他を考えると万人向けではないかもしれません。
しかし、2匹と2人での使用に特化した我が家なりの割り切りであり、犬たちのことも考えた工夫なのです。

キャンピングカーデイブレイク車内

余裕で寝れます


気分は上々

実際に使ってみての感想ですが、計算どおり思惑どおり。グッドです。
ワイドボディは標準ボディよりも運転に気を遣うのは事実。しかし、ある意味、慣れの問題でしばらくすれば違和感はなくなりますし、実用上、幅が大きすぎて困るようなことはまずありません。
正直言って、運転面でのデメリットより、室内が広がったことによる快適性、利便性向上のメリットの方がはるかに上回っています。
室内が狭いと感じることはデイブレイクになってから一度もありません。 人がバタバタしていても、幅広のダイネットテーブルの効果もあり犬は自分の居場所をどこかしら確保しノビノビしています。もう蹴っ飛ばされたりすることなく、落語の寝床のように涙を流す必要もありません。

缶詰だって快適

前車クレソンで北海道に行った帰り道。台風の影響で函館港に2日ほど足止めされたことがありました。
港は停電のうえ水浸しで車内に居るしか手がありません。その時はキャンピングカーでラッキーだったとつくづく思いました。
でも、丸一日缶詰にされていると、逆に我がキャンピングカーの狭さが気になりだしたのです。ずーと2人と2匹が車内に缶詰になっていると、さすがに窮屈に感じてきます。
狭く感じる理由は、やはり通路、共用スペースが少ないことが原因。長時間、ただダイネットに座り続けてる訳にもいきません。
しかし、無駄スペースをたっぷりとった我が家のデイブレイクであれば、そうした滞留時もストレスなく快適に過ごせそうです。

様々な場面を想定した一つの選択肢として

同じ大きさであれば、就寝定員や乗車定員が多い車の方が優れていると考える人がいるかもしれません。それは間違いではないと思いますが、ベストな解ではない可能性もあります。
無駄なスペースを無駄に広げて満足しているケースがある。バックヤード的スペースも快適性を左右する要素かもしれない。非常にお節介ですが、そんなことを申し上げさせてもらいました。

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この記事は旧サイトで公開していたものを再編集したものです。

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