ついに夜明け デイブレイクへの買い換えの記録 2

仮ナンバーで自宅の駐車場に収まった新キャンピングカーデイブレイク キャンピングカー
我が家の狭い駐車場に収まった仮ナンバーのデイブレイク

デイブレイクへの買い替え第2話です。(第1話はこちら

買換のチャンスと動き出したものの、課題を全て解決するクレソンを越える車なんて簡単には見つかりません。
ぐずぐずしているうちにクレソンの6年目の車検が近づいてきました。

ワンオフへの道

あーじゃないこーじゃないと買換の口実を探りましたが、説得力のある策なし。結局、表向きは買い換えをあきらめてクレソンを車検に出しました。

しかし、思い立ったが吉日の脳天気物欲男、ここであっさり引き下がるわけがありません。残念ながらすでに狂犬病ウイルスが脳に到達。次の策へと動き出します。

マックレーがあるじゃん

買い換えに値するキャンピングカーはワンオフでつくるしかないという結論は前述のとおり。ワンオフ製作の問題は、ただ一つコスト。

ここで、思いつくのがあるビルダーの存在。早くからキャンピングカーに発電機を導入、完全自立型をうたい個性的な車づくりを進めている京都の雄、(株)マックレー。同じ車は1台もないといわれるほど、ユーザーのニーズに柔軟に対応してくれるビルダーという噂です。

偶然?にも11月のお台場くるま旅パラダイスに出展されるようです。ダメ元でどれくらいかかるのか直接聞いてみよう。急遽、理想のレイアウトのポンチ絵をエクセルでつくり、お台場に遊びに行こうと女房殿を連れ出しました。

お台場くるま旅パラダイス2009

名の知れたビルダーはほとんど出店しているであろう、いわずと知れたメジャーなショー。想像よりも華やかで賑わっています。しかし、我々は居並ぶキャンピングカーには脇目も振らずマックレーのブースに直行。握りしめたポンチ絵を見せながら渡辺社長に事情を説明しました。

渡辺社長は巷間に漏れ伝わる噂どおりのお人柄で、宿題の自由工作に悩む8月30日の小学生みたいな男の話を忙しいなか丁寧に聞いてくれました。

時間にしたら30分程度でしょうか。渡辺社長のお話は好感触。ケースによって様々なのでここでは詳しく書きませんが、レイアウトを多少いじっても、設計料などの名目でのプライスアップはなく、要は実費プラスアルファでつくってくれるとのこと。ただ、運輸局における自動車の新規登録手続きが煩雑になってきており、将来は大きな仕様変更ができなくなるかもしれないとも仰っていました。

この日は、展示されていたアトラスベースのデイブレイク バレンシア(ホワイト家具)をよく観察し、発電機の音を確認して帰路につきました。

新キャンピングカーデイブレイク号の納車、京都のマックレー

京都のマックレーでデイブレイク引き渡し

オペレーション D-Day

説得工作

この時点ですでにやる気満々、買い替えモード突入です。頭の中は次期キャンピングカーのレイアウトや装備のことで溢れかえっています。しかし、ここから先に進むためにはクリアしなければならない大きな壁があります。そうです、世界スクルージ協会東埼玉地区代表、ミス地獄の沙汰も金次第コンテスト審査員特別賞のあのお方のお許しが必要です。

あのお方の説得に当たっては、これまではPowerPointで資料をつくり、正面から説得(駄々をこねる)を試みていたのですが、無理して(喧嘩してまで)買い替える必要なんてありませんので、今回は間接アプローチ戦略を採用(嘘)。思いのたけを文章にまとめ「ルーズベルトニ与フル書」ならぬ「愛する妻への手紙」として上奏、御裁可を待ちました。結果、渋々ですが意外にもあっさりOK。ちょっと拍子抜けなくらいです。

仕様決定そして契約

妻の了承をもらいプロジェクトが正式始動。ここで問題が一つ。当時の私は季節労働者で1月から2月が滅茶苦茶忙しいという事情があり、時すでに11月半ばなれど12月中には仕様を決め確定発注しないと翌年3月とか4月に発注がずれ込んでしまうおそれが。

買うと決めたら早く欲しい、唾液を出しまくって餌を待つジンジャーのような条件反射人間の私は、フルスロットルで理想のキャンピングカーづくりに没頭。寝食も忘れ仕事も忘れ(それでいいのか?)ポンチ絵を書いては渡辺社長に送り、アイデアを思いついてはまた送りと何度も何度も渡辺社長とメールのやりとりを行いました。

この時、強く感じたのはマックレーの懐の深さ、サービス精神です。素人の我が儘、思いつきに対しても決してないがしろにせず、親身になって相談、検討してくれる真摯な姿勢。そしてその我が儘を実現してしまう柔軟性と技術力。マックレーにしてよかったと心底思いました。渡辺社長、お忙しいなか、本当にありがとうございました。

クリスマスを迎える前には、渡辺社長の懇切丁寧な指導、助言のお蔭もあり何とか仕様が決定。夫婦二人で京都に出向き契約と相成りました。

完成! 機動犬舎

納車

怒涛の契約から待つこと約4月強、機動犬舎がついに完成。ゴールデンウィーク前にはできていたようですが、当方の都合(GWはメキシコに遊びに行ってました)により平成22年5月8日に納車となりました。

遠方の場合、マックレーでは渡辺社長自ら運転して地元運輸局で登録、納車していただけるようです。しかし、早く欲しくてたまらならい脊髄反射動物の私はマックレーまで出向き、自分で運転して帰ってくることにしました。

朝、新幹線で京都に向かい、マックレー展示場にて感動の引き渡し。残金を払い渡辺社長や小川さんにお礼をいって用意していただいた仮ナンバーで埼玉に向かい出発です。

初めて運転するワイドボディ。慣れないうちはちょとヒアヒアしましが、新キャンピングカーは気持ちよく高速を駆け抜けていきます。

キャンピングカー納車の夜、京都の老舗料亭辻留の弁当でお祝い

納車祝いは辻留のお弁当と京都の日本酒

キャンピングカーデイブレイクの納車祝いで刈谷PAで食べた辻留のお弁当

老舗料亭辻留のお弁当

その日は刈谷PAで入浴しP泊。京都駅の伊勢丹で手配した辻留の弁当でデイブレイクのささやかな納車祝いです。まだ何もない殺風景なダイネットですが、ホワイト家具の明るい車内で食す老舗弁当と日本酒はこれまた感慨深いものでした。

地元で登録

翌日には無事に埼玉の自宅に到着。我が家の狭い駐車場に何度も切り替えしてパイルダーオン。そして次の日には仕事を休んで地元運輸局で登録を行いました。渡辺社長に予備検査の書類を用意していただいていたのであっという間に手続きは終了です。
こうしてついに最強の機動犬舎を手に入れました。ジンジャー&ペッパーと地球何周できるかな?

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