東名と東北道が直結!念願の圏央道開通が決定

01-1-1 キャンピングカー
NEXCO東日本のプレスリリースから転載した圏央道開通区間の図桶川北本IC白岡菖蒲IC

NEXCO東日本のプレスリリースから転載 クリックで拡大

首都圏だけでなく国内全体の自動車流が変わる

ついに圏央道の桶川北本IC~白岡菖蒲IC間が10月31日(土)に開通します。
アンテナが低くて昨日知ったのですが、1週間ほど前に正式発表がありました。
この開通で東名高速・中央道・関越道・東北道という日本の大動脈が直結されます。これにより東京圏の渋滞緩和はもちろん、都心を経由せずに日本の東西が結ばれたことで、我が国全体のモビリティが大きく向上するはずです。
都心から放射状に延びる9放射に比べて大幅に遅れていた3環状(中央環状・外環・圏央道)の整備ですが、これでやっと環状道路としての機能が発揮されるようになりました。

我が家はとても便利になります

我が家にとっては待ちに待った開通です。地元の久喜ICから東名海老名JCTまで2時間10分かかっていたものが、開通後は1時間15分と55分も短縮します。
時短だけでなく首都高を走らなくても済むのも大きなメリットです。御存じのとおり首都高は渋滞しているし、逆に空いてれば煽られるしカーブは急だしでキャンピングカーだと正直いってストレスがたまります。
また、東名方向以外にも長野や新潟、中央道方面などスキーなどでよく出かけるエリアへのアクセスも大幅に改善されます。さらに境古河IC~つくば中央ICが開通すれば、成田空港へも1時間ちょっとで到着できるようになります。
圏央道のおかげで、我が家のクルマ移動が超便利になるとひとりほくそえんでいます。本当に開通が待ち遠しいです。

用地買収ができず開通が遅延

大木を強制執行

ちなみに、この区間は本来であればもっと早く2年前には開通する予定でした。遅れた理由は用地買収に手間どったから。北本・桶川周辺で強く反対された方がいて計画はズルズルと遅れていきます。
最後に残ったのは80歳の農家の方が移転を主張していた樹齢100年のヒバの木。地権者がいっこうに移転させないので、昨年夏に国が強制執行(行政代執行)でヒバの木を切り倒します。

合意形成は難しい

少し後味の悪い強制執行でしたが公共の福祉のためやむをないこと。むしろもっと早くても良かったぐらいです。
ただ、慣れ親しんだ土地を追い出される側の心情を考えると「我がまま」「ゴネ得」と一概に言うことはできません。最近、東九州道のミカン畑の収用がニュースになりましたが、非常に難しい問題ですね。

完成しなければ税金は無駄

3環状のうち中央環状は3月に全線開通し圏央道もあと数年でほぼ形になります。しかし、外環は事業化区間の用地買収も相当苦労しているようです。私が生きている間に全線開通しないでしょうね、きっと。
膨大な金をつぎ込んで整備を進めても一部が欠ければインフラとして機能しません。投資はすべて無駄になります。また遅れれば遅れるほど投資効果が薄れます。無駄なお金、無駄な時間を生まないためには関係者との合意形成を早急に図ることが非常に重要です。
ちなみに、成田空港の用地買収の失敗とゴタゴタは悪い見本、失敗学のお手本として世界中に知られました。ミュンヘン空港は建設の際に成田の事例を徹底的に研究したと聞きます。
翻って国内はどうなんでしょう。あの苦い経験を生かしてくれているとは思いますが…

造るべきものはまだある

もうコンクリートの時代ではないとよくいわれますが真に必要なインフラはまだまだあるはずです。
地方の高速道路の是非は私には分かりません。しかし、渋滞など社会的損失の発生が明らかな箇所のインフラ整備は今後も進める必要があります。
ごく個人的な見解ですが、環状道路に加えて新東名・新名神はしっかり全通させるべき。
圏央道・新東名・新名神が開通すれば、我が家は土日の1泊2日で大阪にお好み焼きを食べに行けます。それはともかく、リニアと合わせ3大都市圏の連携強化は間違いなく日本の成長の原動力になるはずです。
用地買収はする方もされる方も大変なことです。でも、必要なものを効率的に造るため、引き続きご努力をお願いします。

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