犬連れ北海道おすすめフェリー

      2015/09/16

太平洋フェリーのファンネルマーク新いしかり

太平洋フェリーのファンネルマーク(いしかり)

ペットに優しいフェリー選び

夏休みに長距離キャラバンを予定されている方は、そろそろ旅のプランニングが佳境を迎えている頃でしょうか。

夏のキャラバンと言えば、やっぱり北海道ですね。
今夏も北の大地を目指される方は多いことと思いますが、キャンピングカーで北海道へ渡るため、まずクリアしなければいけないことがあります。そうそれはフェリーの予約です。

我が家も過去何度か犬や猫を連れ北海道に渡りましたので、犬連れ、ペット同伴という観点で私のおすすめのフェリーをご紹介します。

ペットの居場所 ペットケージか車内残置か

犬連れ、ペット同伴でフェリーに乗船する場合、まず検討しなければならないのが、航海中のペットの居場所です。ペット同伴が可能な客室が用意されていれば、ペットと同室で船旅を楽しめますが、そうでなければ、船内のペットケージ(ドッグハウス)を利用するか、車内に残すことになります。

やはり、一番ベストなのは、ペットと一緒に過ごせる客室を確保することです。しかし、そう上手くいかないケースも多いです。例えば、小型犬限定だったり複数頭はダメだったり、あるいはそもそも予約が取れなかったりなどなど。

では、どうするか。ペットケージと車内残置どちらが良いでしょうか。

ぺットケージのメリット・デメリット

これは航路や船舶の設備によりまちまちで一概には言えません。一般論として比較すると、まずペットケージは、空調が完備され、制約はあるものの面会(給餌・給水)が可能なのが大きなメリット。通常は何の心配もなく旅ができます。一方、デメリットとしては、以下のようなことが考えられます。

        

  • 狭く窮屈
  • 衛生面が少し心配
  • 馴れない場所で落ち着かない
  • 夜間は施錠されるケースが多い
  • 散歩はできない若しくはごく限られた範囲内のみ

フェリーに乗った際は参考にペットケージ室を観察しますが、見知らぬ場所で淋しいのかキャンキャンと鳴き続ける犬がほぼ確実に居ます。
狭い場所で一頭だけの留守番に慣れた犬でないと精神的な負担は大きいでしょうね。

車内残置のメリット・デメリット

これに対し、車内(キャンピングカー)に犬を残すことについての最大の利点は、勝手知ったるマイルームで伸び伸び過ごせること。乗用車では無理でしょうが、キャブコンなら狭いながらも車内をウロウロできますし、トイレスペースを確保することができます。

逆に、デメリットは、空調がないばかりか、デッキによっては換気が十分でないこと。また、法令上、航海中は車両デッキに乗客は原則立ち入ることはできません。

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どの航路にするか

航路選びも重要です。関東から北海道を目指すとなると、航路は通常、以下の通りとなります。

航路 運航会社 距離 所要時間
大洗―苫小牧 商船三井フェリー 754km 約19時間
新潟―小樽 新日本海フェリー 692km 約18時間
仙台―苫小牧 太平洋フェリー 560km 約15時間
秋田―苫小牧 新日本海フェリー 413km 約12時間
八戸―苫小牧 川崎近海汽船 242km 7時間15分~8時間
青森―函館 津軽海峡フェリーほか 113km 3時間40分~4時間
大間―函館 津軽海峡フェリー 40km 1時間30分

犬連れでの注意点

距離・所要時間

上の表は距離が長い順に並べたもの。言うまでもありませんが、航路が長ければ犬(ペット)に与える負担は大きくなります。

犬のことを考えると青森あるいは大間まで頑張って走行するのがベストですが、逆にドライバーへの負荷は増えます。さらに、北海道でのスケジュールも制約を受けます。道東や道北が目的地の場合、北海道のIN・OUTがともに函館だと移動ロスが多くなるでしょう。

また、運航ダイヤにも配慮が必要です。青森―函館などの近距離航路は便数も多く利便性が高いですが、車内残置にする場合、昼行便では特に車内の温度が上昇しペットに悪影響を与える可能性があります。

ペット・フレンドリー

現在では犬連れにやさしいフェリーも増えてきました。青森―函館、八戸‐苫小牧の一部の船舶を除き、ペットケージはどの航路にも用意されています。ただケージの大きさ、大型犬の扱い、一度に予約できるケージの数などは会社ごとに違います。
また、ゲージルームの実際の使い勝手は利用者の口コミでしか分かりませんが、あまり情報は多くなくよくわかりませんね。

ペットと同室で過ごせる部屋がある船は、北海道航路では津軽海峡フェリーの「ぶるーまーめいど」と「びなす」、川崎近海汽船の「シルバープリンセス」と「シルバーエイト」ぐらいでしょうか。

フェリーシルバーエイト車両デッキ

八戸‐苫小牧を結ぶシルバーエイトの車両デッキ 換気口らしきものが見えます
左に見切れているのは馬匹車で競走馬を運んでいます

我が家の場合は

基本は車内残置

さて、ここから実際の利用形態です。我が家では、フェリー側が対応していれば原則として犬は車内に残留させています。

ただし、車内残置に当たっては、十分注意を払っています。

「フェリー側が対応していれば」と書きましたが、これは、ペットに配慮して換気のいい駐車場所を割り当ててくれるということ。こうした扱いがないフェリーでの車内残置はペットの命に関わることがあるので絶対にお勧めできません。ちなみに商船三井や新日本海フェリーは車内残置を禁止しています。

太平洋フェリーペット車内残置札

太平洋フェリーではこうした札をルームミラーにぶら下げ誘導してもらいます

また、暑さ対策も重要。

基本的に夜行便を選択するともに、キャンピングカー内で12V扇風機を回し、過度な温度上昇を避けるようにしています。水飲みはこぼれてもいいよう複数セットします。さらに携帯用酸素発生器を使ったりもしています。

そもそも、本当に暑い時期には出かけません。なるべく7月や9月に夏休みを持ってくるようにしています。

キャンピングカーの居住空間を最大限生かして

車内残置を選択する理由は、上記メリットにも書きましたが、車内の方が犬が落ち着いて過ごせると思うからです。我が家のように2頭飼っている場合は、1頭ごとに狭いゲージに入れるより2頭仲良く車内で過ごせた方が精神的負担が少ないはずです。

乗用車では厳しいところもあるかもしれませんが、それなりの居住スペースがあるキャブコンでは、換気・暑さがクリアできればペットゲージより車内残置の方がメリット大です。

我が家のオススメ

太平洋フェリーが最強

車内残置を前提として、おすすめフェリーのナンバーワンは仙台―苫小牧を結ぶ太平洋フェリーです。

窓口で車内残置と伝えれば、しっかり空気のいい場所にエスコートしてくれるのはもちろんのこと、何よりの特徴は出港後も係員に申し出れば、車両デッキに降りることができ、犬の世話ができること。

無論、乗客が勝手に車両デッキに出ることは法令違反ですが、太平洋フェリーではわざわざ係員が随伴して車両デッキのカギを開けてくれ犬の面倒を見終わるまで一緒にいてくれます。クルマから降ろして少し歩かせることも可能です。

スケジュールも往路・復路とも夜に出発して午前中に目的地に到着するダイヤですので、日程を組むうえで無駄がありません。夜、しっかり休養している間に移動してくれるというフェリー最大のメリットを生かすことができるわけです。

特等室がおすすめ

ちなみに、太平洋フェリーは船が豪華でサービスが良いことで船旅好きの間ではつとに有名な会社です。フェリー・オブ・ザ・イヤーという賞を23年間連続して受賞しており、2014年は「いしかり」が1位、「きそ」が2位でした。

私自身は、「きそ」「新いしかり」「旧いしかり」に乗船していますが、どの船も現在の他社フェリーとは比べ物にならないぐらい素晴らしいです。まぁ、正直言うと太平洋フェリーが素晴らしいというより、他のフェリーがしょぼいだけですが。

太平洋フェリーいしかりのレストラン

太平洋フェリーいしかりのレストラン

太平洋フェリーの客室を選ぶ際は、特等室をおすすめします。

個人的に、快適な船旅を楽しむために重要な要素は、順に 1.個室、2.個別シャワー・トイレ、3.窓(風景)だと信じているのですが、太平洋フェリーでこの3つがクリアできるのは特等からです。1等でもシャワーがついていますが、2名室は外が見れず旅情に欠けます。

太平洋フェリーいしかりの特等室

いしかりの特等室

ちょっとお高いですが、ホテルと同等のサービスに加え、目的地へ500km以上も運んでくれることを考えれば、コスパはけっして悪くないと思います。

特等より上にもスイートやジュニア・スイートがありますが、いつかは乗ってみたいと思うもののそこまでお金が出せず利用したことはありません。

Bon voyage

以上、いろいろと書き殴りましたが長くなったのでこの辺で終わりにします。

北海道へお出かけになる方、熾烈なフェリー予約合戦に勝利されることをお祈りします。良い船旅を。

残念ながら我が家は今年の北海道行きをあきらめました。
愛犬の老い愈々酷く、歩くこともままならなくなりました。15時間の船旅はもう無理です。

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 - キャンピングカー

Comment

  1. レオじじい より:

    大変参考になりました
    我家は過去にミニバンにテントと言うスタイルでは新潟から小樽という航路を2回ほど利用しましたが、その時はペットはホテルに預けていました。
    今年もキャンカーでの北海道旅を計画しましたが、やはりネックはペットです。
    我家のペットは普段でも家内が家に置いて留守をするとその間は食事もトイレもしない。こんな状態ですから、とても20時間近くペットゲージに預けることは出来ず、フェリーを断念しています。やはり、青森か大間から短い時間のフェリーしか仕方がないと考えています。
    そのためには走行距離が増えて日程が増えるので今の休みでは無理があり今年は諦めましたが、2年後ぐらいにはと考えています。
    これから少しづつペットにやさし船が出来るでしょうね。

    • 気梨桂 より:

      レオじじい様

      記事では、これまでの個人的な経験をもとに適当なことを書いています。何が正解でベストなのかは自分でも分かりません。
      犬どもが若くて元気だったころは「何とかなる」なんて気楽で無責任な気持ちが多少あったと思いますが、今では怖くて冒険はできません。
      ペットのことを考えると慎重にならざるを得ませんね。

  2. さとうゆき より:

    我が家は、9月の連休をつかって初北海道キャラバンを
    計画しています

    我が家の愛犬も10歳で秋には11歳のおじいちゃんなので
    8月の暑さを避けて9月にしましたが、正解ですね
    あとは、フェリー会社をどうするかでしたので
    リアルに役立つ情報で助かります♪

    ジンジャー&ペッパー君、画像でしか拝見していませんが
    今は、かなり辛い状態なんでしょうか?
    いつも楽しい写真でしたので、なんだか寂しいです

    我が家の犬も、、めっきり老けてきています
    ペットとはいえ、もう家族の一員ですから
    少しでも長く、元気で一緒に過ごしたいですよね

    ジェンジャー&ペッパー君、、お大事にされてくださいませ

    • 気梨桂 より:

      さとうゆき様
      お役にたてて光栄です。
      ワンちゃんとの北海道旅行を楽しんできてください。

      我が家の場合、特にウィペットのペッパーの状態が芳しくなく、自分で立ち上がれないことが多く、現在は半分寝たきりのような状態になってしまいました。
      飼い主の好き勝手で旅行に連れて行けなくなったのは非常に残念ですが、今後もできる限り面倒を見てあげたいと思っています。

  3. SHIROKUMA22 より:

    大変参考になりました!いろんなブログ、サイト等などを参考にしてみましたが一番しっくりきました。もちろん他の方々のご意見を見させていただいたことも助かりましたが。今冬千葉から札幌に引っ越しとなり家族としてジリスが一緒という稀有な状況なわけでして。ワンちゃんたちもそうですが温度や世話、何より寂しさが一番の考えどころかと思いました。ジリスさんは特に温度が怖いのですが、どうやら車内待機になりそうなので温度をどのようにキープしようかと思案しておりました。車両デッキに降りることが可能(制限付)という情報があり本当に安堵いたしました。フェリーの旅は本当に良いものですが色々と未知なことが多くて皆様の記録に感謝いたします。

    • 気梨桂 より:

      SHIROKUMA22 様

      当方の記事を多少なりとも参考にしていただきありがとうございます。
      ペット連れの長距離旅行は何かと気を使います。障害がたくさんありますが、うまくいけばこの上なく楽しいしいことだと思いますので最新情報を収集して準備万端でトライしてください。
      ジリスさんはいろいろと配慮が必要なようですが、ペットとの旅行を楽しまれることをお祈りしています。

      私的理由により返信が遅れ申し訳ありません。今後ともよろしくお願いします。

  4. はる より:

    はじめまして。
    フェリーで北海道にと思い、フェリーも予約。宿も予約したのですが、
    八戸↔苫小牧で8時間。途中様子も見に行けないということで
    とても悩んでいます。
    我が家はキャンピングカーなどではなくて
    普通の車にケージを積んでその中にと考えています。
    8時間も狭い車中で果たして大丈夫なのだろうか心配で少し迷っています。
    でも、ルバーエイトの車両デッキの写真を見る限り、そんなにひどいところに
    置かれるわけでもないのですね。
    がんばれるかな?

    • 気梨桂 より:

      はる 様

      はじめまして

      シルバーフェリーで北海道旅行楽しみですね。

      川崎近海汽船の場合、窓口でしっかり伝えれば、風通しの良い場所に案内してくれると思いますので、換気の点では問題ないと思います。
      後は、乗用車のケージで大丈夫かどうかですが、こればかりは第三者には何とも申し上げられません。

      もし心配であれば、フェリーのペットケージを利用されてみてはいかがでしょうか。シルバーエイトやシルバープリンセンスは割と新しい船ですので、備え付けのペットケージルームも広めで衛生的です。旅客デッキと同じフロアにありますので世話もしやすいと思います。私は使ったことはありませんが、たしか24時間お世話が可能だったと思います。

      良いか悪いかは別として、普通乗用車で車内残置しているケースは何度も見ていますし、なかには複数頭を車に残している方もいました。ケージに慣れていて暑さ寒さの問題がなければ大丈夫だとは思いますが、ペットの状態とよく相談して慎重にご判断ください。

      お役に立てずすみません。

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