ペッパーがてんかん発作を発症した8月15日。その余りに痛々しい様子は、いずれやってくる別れの時を現実のものとして考えざるを得ないショックな出来事だった。
そして、その次の日にはペッパー用の棺や骨壺などを購入した。
飼い主として来るべき時のに慌てないようようにと、酷く落ち込んだ気持ちを抑えて買い物したのを憶えている。
その後、ペッパーはひとまず落ち着きを取り戻し、自力で餌を食べられるようになった。
そして数日後、宅配便で商品が届けられたが、なんだか縁起が悪い気がして開封もせず収納部屋に投げ込んでしまった。
ペッパーはあれから2回のてんかん発作を起こし、少しづつ痩せてしまってはいるが、症状は落ち着いており餌もよく食べる。まだまだ頑張ってくれんるんじゃないかとほのかな期待を抱いている。
そんななか、例の荷物のことが急に気になりだした。放置しておくのもなんなので、中身を確認したうえできちんと片付けることにした。
購入したのは、首や手足が長いペッパーが窮屈な思いをせずに入れられる75cm*47.5cmの紙製の棺エンゼルコフィン3,510円と5寸の骨壺4,100円、ポケットタイプのおくるみ5,000円の3点。
骨壺なんてどの大きさを選んでいいのか皆目見当がつかない。少し大きめのものにした。
おくるみは男の子用か女の子用を選び実際の柄はお任せというものだったが、届いたものは海を思わせる群青に魚や貝のモチーフがプリントされたものだった。
沖縄や八丈島など飼い主に付き合わされて、しょっちゅう海に連れていかれたペッパーにぴったりの柄かもしれない。
すぐに使うことは無いはずなので、2階の押し入れの天袋に仕舞った。
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