大きさと犬種に注意 犬の飛行機旅行

航空会社のペット預かりサービスの続編です。
航空会社の一覧に続いて、ここではペット預かりサービスが利用できないケースを整理します。

大きさの問題

前の記事でも書きましたが、大きなケージはペット預けサービスを利用できません。
標準的な貸出ケージ最大サイズ縦63cm×横90cm×高67cmを上回る場合は事前に航空会社に確認しましょう。
若干上回る程度であれば問題ないはずですが、あまりに大きいと断られます。
注意が必要なのは、スカイマークやアイベックス(IBEX)など標準より最大サイズが小さい場合です。
これは搭載する航空機側の制約ですのでなかなかシビアです。JALやANAが大丈夫でも駄目なものは駄目ですので、事前によく確認してください。

我が家の経験

羽田から那覇までスカイマークを利用した際にトラブルになった経験があります。
我が家はケージ持ち込み。チェックしたところウィペットのペッパーのケージ高さが貸出ケージサイズを数センチオーバー。心配だったのでスカイマークに問い合わせたところ「その程度であればOK」とのことでした。
しかし、搭乗日にチェックインしようとしたら、なんとNG。事前にOKをもらっていると伝えましたが「大きすぎて飛行機に載せられない」とのこと。
それでもあきらめず少し食い下がったところ、作業服姿の貨物の担当者がカウンターまで来てメジャーでケージを測定。一転、OKになりました。
ちょっと揉めましたが、預けることが出来て一件落着。しかし、ここで一抹の疑問が生じてきました。
スカイマークはボーイング737-800という機種を使用しています。確かに大きな飛行機ではありませんが、立派なジェット機ですしもっと小さな飛行機はたくさんあります。
ボーイング737はJALやANAでもたくさん使用していますが、B737だから載せられないといったことは無いはずです。現にJALグループのRAC(琉球エアコミューター)ではアイランダー(9人乗り小型プロペラ機)にも載せてくれました。
B737機体断面が狭く標準的な航空コンテナが搭載できないという制約がありますが、いずれにせよペットはバラ積みのはず。どうしてこのような制約があるのか私にはよく分かりません。

犬種の問題

不慮の事故を避けるため、暑さに弱く熱中症にかかりやすいと言われる短頭(短吻)種は預かりサービスを利用できない場合があります。
具体的には次のとおりですが、見ての通り航空会社により微妙に扱いが異ります。

航空会社 対象 時期 備考
日本航空 犬種指定(2種) 全期間 ブルドッグ・フレブルのみ禁止
全日空 犬種指定(13種) 7月1日~9月30日の間のみ ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ
スカイマーク 短吻種犬 全期間 ANAと同様の犬種が10種例示されている

JALはブル、フレブルのみ全期間搭載禁止。ANAは夏以外は短頭犬も受託可能と扱いに結構な差があります。
なお、ANAは犬種名が異なれば似たような種類でも取り扱うとのこと。
たまにキャバリエでもキングチャールズに近いような犬もいますし、チワワでもマズルが短い子をよく見かけますが、大丈夫なのでしょうか。ちょっと心配です。
いずれにしても、飛行機に預けるということに一定のリスクがあるのは明白。最終的には飼い主が犬の状態等に鑑みて利用するかしないか適切に判断するしかありません。
ちなみに我が家は短頭犬種ではありません。しかし夏場に飛行機に預けたりはしません。やはり怖いですから。
丁寧に扱っていただいていると信じていますが、飛行機の遅延などにより猛烈な暑さに晒される危険は決して少なくないように思えてしまいます。

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