トルコでクーデター発生とても心配

   

トルコの古い街並みが残るサフランボル

トルコの古い街サフランボル

朝寝坊して起きたら、トルコでクーデターのニュース。びっくりした。

最近、国内でテロが相次ぎ非常に心配していたのですが、ついに軍がクーデターを企てた様子。エルドアン大統領は無事なようで反乱軍を鎮圧したといっているようですが、実際の状況はよく分かりません。

イスタンブールで見かけたエルドアンの選挙カー

エルドアンの選挙カー。クルマの下に犬が寝ている平和な昼下がり

トルコはとっても思い入れがある国。

20年以上前、大学生のときに3か月ほど中東を放浪、その際に2週間ほどトルコに滞在しました。

アナトリアの広大な大地、地中海のローマ遺跡、オスマン帝国の煌びやかな遺産、そしてなにより旅人に親切なトルコの人々に強く感動したのを憶えています。

それ以来、トルコは再訪したい国のナンバー1。去る2014年には、その願いがかない妻と10日間の日程で訪れることができました。

学生時代と比べるとトルコは著しく近代化していましたが、少し郊外に行けば昔と変わらないのんびりとした情景が広がり、温かい人たちが今もいました。

トルコ国鉄ハイダルパシャ駅の夜景

イスタンブールのアジア側玄関。海に浮かぶハイダルパシャ駅

トルコは、ご存知のとおり、イスラム教徒(ムスリム)が国民の大半を占める国です。

イスラム教国というと、詳しくない方はIS・アルカイダなどによるテロ、スンニ派とシーア派の対立、女性への抑圧など政情不安で非民主的な国ばかりだと思われるかもしれません。

でも、トルコは違います。

イスラム教は、人々の日々の生活から政治・法律に至るまですべてコーランの戒律に従うことを求めていますが、トルコ共和国は、その建国のときから世俗主義(いわば政教分離)を採用した比較的に自由で民主的な国家です。

酒も飲めれば、女性もわりと自由に何でもできます。ベールで顔を隠す必要もありません。

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なぜ、多くのイスラム教国の中で、トルコだけが自由なのか。それは、一言でいうと建国の父、ケマル・アタティルクの功績です。

詳しい話は省きますが、トルコ共和国建国の時代、ケマルが旧弊を打破するため強烈な指導力で世俗主義を導入し、難しいアラビア文字を廃止しラテン文字(アルファベット)を採用するなどの革命を断行して、今のトルコができているのです。

トルコ世界遺産パムッカレで遊ぶ犬

パムッカレの白い棚田で遊ぶ犬

そんな「自由なイスラム国家」のトルコですが、数々の問題も抱えています。

トルコ国内に何十万人もいる「国を持たない民族」クルド人の問題。シリア情勢、ISの伸長などなど。

特に、ISのように宗教的原理主義の浸透、過激化はもっとも深刻な問題ではないかと思います。

いつの世もどんな国でも現状に不満を持つ人々はファンダメンタルな思想に走り、やがて過激化します。

まだまだ人口増加局面にあり若年者人口が多いイスラム国家では、過激思想に染まりやすく、アラブの春後、どこの国も不安定になってしまいました。

トルコも同じで、自由な風潮に不満を募らせる宗教的保守派は多いでしょうね。

トルコのエフェソス遺跡の円形劇場

エフェソス遺跡の円形劇場に座り込んで撮影する私

エルドアン大統領の支持母体は宗教的保守層です。

その政治的スタンスを素人考えでざくっと整理すると、宗教的正義を訴えて保守層の歓心をひきつつ、ISなどの影響による過激化の芽は徹底的に摘み取る。ISやクルド人勢力に対してはこれまでの傍観主義から強硬的なスタンスに切り替え国内世論の求心力を得る。そんなところでしょうか。

昨年の選挙では、自身の率いる与党AKPが圧勝し国民の人気は高いといえます。しかし、その政治手法は強権的で、12年以上大統領の椅子に座しますます独裁色が強まっているように感じます。

最近は大統領権限を強化するため憲法改正を行うとか、とんでもなく豪華な大統領宮殿をつくるとか、独裁的傾向のニュースが聞こえてきますね。

保守層から支持を集めるエルドアンですが、従来の世俗主義とは異なる反動的な要素が強いので、インテリや若者、自由主義的な人からは徹底的に嫌われています。

一方、トルコ国軍は、国父ケマル・アタテュルクの流れをくむ世俗主義の強い組織といわれています。

今回のクーデターはエルドアンの独裁的政治手法と反世俗主義に不満をもった軍人が引き起こしたものでしょう。

どっちが正しいなんてことは無知な傍観者の私が言うことではありませんが、個人的にはトルコにはこれからも自由で安定したイスラム国家であって欲しいと願っています。

トルコはもともと地政学的にも難しい場所で、トルコを取り巻く環境は非常に複雑ではありますが、早く事態を収拾し豊かな観光資源とホスピタリティで多くの外国人客を引き寄せる国に戻って欲しいです。

イスタンブールの旧市街を走る路面電車

人込みを進むイスタンブールの路面電車

およそこのブログと関係ない話題ですみません。
誰も読まないと思うものの、トルコのことが心配なので思わず書きました。

政治のことはブログに書かない主義ですが他国のことだし政治的主張をするものでもないので記事にしました。

トルコ好きゆえか、ヨーロッパに行くときには最近トルコ航空を使うことが多いですし、トルコリラ建ての債権も少し所有しています。ヒトゴトの気がしないのです。

これ以上混乱が広がらず平和な日常が戻ることを心より祈ります。

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