淋しい鳴き声

窓際で日向ぼっこするウィペットのペッパー

陽の当たる窓際が好き

体が少し不自由になってから夜に吠えるようになったウィペットのペッパー。

悲しい鳴き声が響けば、深夜でも2階の寝室から1階のリビングへ降りてペッパーの様子をみる。

介助して立たせてあげると、水を飲んだりオシッコをしたり。またすぐに寝てしまう。そんな繰り返しがひどい時には1時間に1回。何度も起こされて人間も少し辛い。

腎臓の機能が落ちてからというもの、オシッコの量が増えた。でも、ここまで頻繁ではなかった。1時間もオシッコを我慢できなくなってしまったのか。

ただ、よく観察すると1回あたりの量はそれほど多くない。腎臓の問題と言うよりは、痴呆だろうか。

先週には獣医に夜鳴き等を押さえる精神安定剤的な薬を処方してもらい投与したが、あまり効果がなかった。ペッパーがさびしく吠えるのは何故か、どうしてあげればいいのか、悩んでしまう。

そんな時、面白い出来事があった。

先週の金曜日の夜、どうせ何度も起こされるなら1階で寝てしまえとペッパーのすぐ横のソファーで眠ることにした。酒も飲んでいたのですぐに寝入ってしまった。

そして、誰に起こされるでなく自然に目が覚めた。朝だった。ペッパーは吠えなかった。

次の土曜日も同じようにソファーで寝てみた。やっぱりペッパーは静かだった。

ひとつの推論。

ペッパーはオシッコしたいとか水が飲みたいとかで吠えていたのではないかもしれない。

もしかしたら、淋しくて、不安で鳴いていたのかもしれない。

人間が傍にいたら安心でき熟睡できたのかもしれない。

安定剤を飲んでも鳴きやまなかった犬が、人間が傍にいるだけで大人しくしている。

もしかしたら、こうした状態がすでに痴呆症状の現れなのか。人がいないと幻覚でも見えるのだろうか。

違う。ペッパーはボケていない。

痴呆じゃない。

自由にならないおのが手足の現実を安定剤でも緩まないまともな脳で受けとめている。そして闇の中で一人不安に苛まれている。

そんな思いが湧く。薬の投与はやめた。

コメント

  1. さとうゆき より:

    こんばんは
    仕事の締め切りがあって、超久々に徹夜覚悟で仕事をしていて・・・
    こんな真夜中のコメントです

    気梨さんにお知らせいただいて、こちらのブログ記事を拝見しました
    ペッパーくん、一生懸命に老化と戦っているんですね
    気梨さんも持病もおありなのにご苦労が絶えませんね・・・

    でも、鳴いたのは寂しかったに違いないですよね
    ペッパーくんは、気梨さんの姿を感じていれば安心だったんですね

    我が家のワンコは、小型犬によくある年齢がいって発症する
    心臓弁膜症です
    一時はかなりひどくて、人間で言う咳払いのような、たんがからんだような
    発作が続き、相当苦しそうにしていて可哀そうでした
    毎晩、ケージをソファの横にピッタリとくっつけて眠り
    発作を起こしたら抱き上げて落ち着かせる
    それでもダメなら酸素を吸入させて、抱っこし続ける毎日でした
    今は、何とかお薬が効いていて、発作もほとんど治まりましたが
    決して完治したわけではなく、進行を遅らせているというだけです
    そんな状態なので、いつ発作が起きるかもわからないので
    ソファーがわたしの寝床となりました(笑)

    でも、一生続くわけではないし、、気にしながら2階の寝室で寝るよりは
    いっかということで、新生児のベビーベッドのようにいつも隣にいます

    ただ、、アル中ハイマーのわたくしですから、、
    果たして全ての発作に気づけているのかは定かではありませんけど(笑)

    動物は、当たり前だけど喋れませんからホントの状態がわからず
    看病といっても抱っこしたり撫でたりと側にいてあげることしか
    できませんもんね
    でも、その側にいてあげることがワンちゃん達には何より嬉しいことかも
    知れません
    お仕事に支障があってはいけませんけど、時々ペッパーくんの側にいてあげて
    くださいませ

    介護に看病、ワンコを飼った以上は、責任を全うしないといけませんもんね
    ペッパーくんも我が家のワンコも快方に向かうことはないでしょうから
    お互いにお世話役、頑張りましょう!!

    長々と失礼しました

    • 気梨桂 より:

      さとうゆき 様

      貴重な体験談と応援のコメント、誠にありがとうございます。

      長い間一緒に暮らしてきた愛犬が老い辛そうにしているのは非常に悲しいですが、これからもしっかり責任を果たしていきたいと思います。

      我が家の場合はまだ介護が始まったばかりで、これからたくさんの困難や悲しみがやってくるのかもしれませんが、ペッパーが少しでも安らかに暮らせるよう努力します。

      なるべく側にいてあげたいです。
      お互い頑張りましょう。

タイトルとURLをコピーしました