シュノーケリングのコツ

シュノーケリングを安全に楽しむ
シュノーケリングは至って簡単。3点セットをつけて泳ぐだけ。最初はちょっと恐怖感があるかもしれませんが、シュノーケルでの呼吸に慣れれば嫌になるまで何時間でも水中観察が可能です。
 シュノーケルでの呼吸といっても何ら難しいことはありません。シュノーケルをくわえて口で息を吸ったり吐いたりするだけです。ただし、シュノーケリングをする上で絶対マスターしなければならない技が2点あります。それは、マスククリアとシュノーケルクリア。以下、簡単に解説します。
マスクに水が入った場合の対応
マスククリア
 自分の顔にあったマスクを髪の毛などを挟まずにきちんと装着すれば通常、水は入ってきません。そうはいっても泳いでいればマスクがずれたりしてどうしても海水が浸入してくることがあります。
 海水がマスクに入ってきたら、勢いよく鼻から息を吐きます。鼻から吐いた空気は当然マスクの外に出て行くわけですが、この空気と一緒にマスク内にたまった水も排出されます。これがマスククリアです。
 鼻から息を吐くときのポイントは、マスクの上(おでこ側)を軽く手で押さえて息を吐くこと。これでマスクの下にたまった海水が効率よく排出されます。
マスクに水が入る原因
 参考までに、マスクに水が入る原因は、ずれたり外れたりする以外では、やはり髪の毛が挟まっているケースが一番多いと思います。慣れないうちは誰かに髪の毛が挟まっていないかチェックしてもらうといいでしょう。
 それと、水が浸入しないようにマスクのストラップをきつく締めすぎるのもノーグッド。逆にスカートの部分が変形してちょっとした拍子に水が浸入しやすくなります。ストラップはちょっと緩いかなぐらいで大丈夫です。
シュノーケルに水が入った場合の対応
シュノーケルクリア
 水面に突き出た細い筒で呼吸しますので、波をかぶったり横を向いて筒の先が水中に入ってしまうと海水が浸入し息ができません。
 シュノーケリング初体験で一番焦ってしまうのがこのシュノーケルに海水が入ってしまったとき。息を吸うつもりがいきなり海水を飲んでしまいパニックになってしまうおそれがあります。
 こんな場合には、決して焦らず息をフッと吹き出せば、シュノーケルの中の水は外に排出され再び呼吸ができるようになります。これがシュノーケルクリアです。
 マスククリアと同様、焦りさえしなければなにも難しいことはありません。ロウソクの火を消す要領でフッと短く勢いよく吐けば大丈夫です。
シュノーケルでの呼吸のポイント
 シュノーケルでの呼吸のポイントは2点。ゆっくり呼吸を行うことと息を吐ききらないことです。
 いきなり息を吸い込むとシュノーケルに水が浸入していた場合に海水を飲んでしまいます。海水を飲みパニックを起こしてしまい溺れてしまう事故少なからずあります。
 これを防ぐためにはストローで空気を吸う感覚でゆっくりと呼吸するよう心がけましょう。海水が入っているなと気づいたら、あわてずにシュノーケルクリアです。
 また、深呼吸しすぎて息を吐ききってしまうのも危険です。シュノーケルクリア、マスククリアができるだけの空気を肺に残しておいた方が安全です。
 素潜りの場合も、水中で息を完全に吐ききらないうちに浮上した方が安全です。最後の一息を残しておき、水面に浮上するタイミングでシュノーケルクリアすればすぐに呼吸を再開することができます。
お子さんは要注意
 シュノーケリング中の事故のほとんどは、呼吸をするつもりが水を飲みパニックになってしまうケースです。落ち着いてシュノーケルクリアさえできれば溺れたりすることはないでしょう。
 シュノーケルクリアは一度おぼえてしまえばごく簡単に自然とできてしまことなのですが、特にお子さんは言葉でやり方を教えてもなかなか上手くいかないと思います。
 お子さんを事故から守るためにも、一度自宅のお風呂でシュノーケルクリアの練習をされることをお勧めします。
シュノーケリングの安全装備
どうしても心配ならライフジャケット
 マスククリアとスノーケルクリアを覚えれば、普段は泳ぎが苦手な人でも何時間でも水面散歩が可能です。この2つのテクニックは何も難しいことはなく、ほんのちょっと経験、慣れで誰でも体得できてしまうのでご安心を。
スノーケリングはいたって簡単なレジャーですが、そうはいっても小さいお子さんなどは水を飲んでパニックになりはしないか心配なもの。どうしても心配な場合はライフジャケットを着させてください。
 ボートトリップではライフジャケットを貸してくれます。また、ちょっと嵩張りますが右のような商品がお手ごろ価格で販売されています。
 ただ、シュノーケリングに慣れると、ライフジャケットは非常に邪魔。
 観光客相手のスノーケリングツアーでは、ライフジャケットの着用を義務付けるところもありますが、泳ぐのにものすごい抵抗になりますし、もちろん素潜りもできません。フツーに泳げる人には一切、不要な装備です。水が怖い人および小さお子さんのお守りとしてどうしても必要であれば用意しましょう。
ベストはウエットスーツ
 溺れ対策でベストなのは、ライフベストではなくウエットスーツです。ウエットスーツはとても浮力がありますので、泳げない人でも水面に浮いていることができます。浮力が体全体に分散されますので、行動を妨げません。
 ウエットスーツ素材でできた子供用のウエットスーツもいろいろ出ています。すぐ着れなくなってしまいもったいない気もしますが日焼け対策やケガ防止にもなるので買うメリットはあると思います。

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