キャンピングカーの選び方・幕張のショーで考えたこと

160211145325E-M1-1 キャンピングカー
キャンピングカーの車内

吊戸棚にはワイングラスを収納。いい雰囲気ですね

我が家にあったキャンピングカーの見つけ方 for ビギナーズ

キャンピングカーショーを見物して感じたことを記事にしてみます。
ショーまでわざわざ足を運ぶ方にの中には、キャンピングカーの購入を考えられている方が少なくないはず。様々なクルマに実際に触れて見比べることができるキャンピングカー選びの絶好の機会です。
しかし、初めてキャンピングカーを購入する方はあれもこれもと目移りして、逆に悩みを深めてしまうのではないでしょうか。そんな方がいらしたら、何かの参考にしてください。

見るものすべてオシャレでカッコイイ

久しぶりにキャンピングカーショーに行って感じたのは、クルマの完成度が高いこと。
特に居住空間であるキャビンは、皆とても豪華で高級感に溢れています。
壁や吊戸棚は木目が光り輝く高級突板仕上げ。多目的ルームには優雅な曲線で構成されたドアが存在感を主張。照明も凝っていてLEDの間接照明は当たりまえです。

キャンピングカーSAKURAの車内

オーセンティックなランタンとLEDの照明。凝りすぎ


家族団らんを演出するダイネット・シートは、以前の似たり寄ったりのFASPシートと違い、(合成)皮革あり、織物のようなシックなファブリックありで百花繚乱。室内全体をコーディネートしたオシャレなものばかりです。
特にバンテックやナッツRVなどのいわゆるメジャービルダーはどのクルマも本当に美しく仕上げていますね。
キャンピングカーショーに居並ぶ美しいクルマを見てしまうと、購入検討中の方は悩みを深めるだけかもしれません。「シートの座り心地はあっちがいい」「いや、革張りでモノトーンに仕上げたこっちが上」などなど・・・

使い勝手の吟味も重要です

キャンピングカーは高い買い物です。ラグジュアリー性やプレミアム性は商品選択の重要な要素。それを否定する気はありません。
また、ビルダー側がそうした消費者心理を意識したクルマづくりを行うのもなんら悪いことではなく当然のことです。
しかし、キャンピングカーは使ってナンボの道具。部屋を借りるときに間取りを見ずに壁紙だけで決めてしまう人がいないように、キャンピングカー選びも見た目だけでなく実際の使い勝手をよく吟味することも大事です。

シミュレーションのススメ

例えば、夫婦2人にお子さん2人で利用するのであれば、4人で実際にキャンプに出掛けたとき車内はどうなるのか、具体的にじっくりシミュレーションをしてみたらどうでしょうか。
車内で簡単な料理をする時の4人の動線はどうなるのか、冷蔵庫へのアクセスは容易か。
睡眠時、誰がどこに寝るのか、4人分のベッドのセッティングの手間はどうか。夜中に誰かがトイレに行きたくなったらどうするのか。
スキーが趣味であれば、家族4人でスキーウェアに着替える際に車内はどんな感じになるのか。
ペット連れの場合は、移動中ペットをどこに居させるか、睡眠時はどうするのか。

どう使うか、何が大事かは人それぞれ

夫婦二人旅ではまた違うでしょうし、人それぞれ重要視することは異なります。自分にとって家族にとって大切なこと、譲れないことは何か考えながらシミュレーションしてみる訳です。
そして、「実際に使ってみたら」という視点でじっくりと検証すると、美しさや高級感だけでない違った答えが見えてきます。

キャンピングカーの車内の様子

シートの質感といい照明といいまるで昔よく行ったキャバクラのよう

最後は割り切り、やりたいことを突き詰めよう

もちろん、検討の結果、多少の不便は承知のうえでデザインを優先するのもOKです。
そこまで考えて選んだのなら、それはあなたのキャンピングカーの愛すべきプレミア(愛着)であり、言い換えればあなたの個性です。
底なしの財布を持っている人以外は、ひたすら知恵を絞るのが理想のキャンピングカーへの近道。悩んで悩んで、割り切って、あきらめて・・・
そのうちきっと、あきらめ切れない大切なものが詰まったオンリーワンのキャンピングカーが見つかるでしょう。

良い出会いがあらんことを

なんだか柄にもなく、当たり前のことを偉そうに書いてしまいました。
こんなことを書いたのは、キャンピングカーショーで高級感あふれる羨ましいクルマをたくさん見たからにほかなりません。
私のように豪華な装備に目移りしてしまう人も少なくないだろうなと思ったからです。
もしかしたら、よく言えば質実剛健で機能的、悪く言えば地味でどことなく垢抜けないマックレー車オーナーの僻みかもしれませんね。

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