キャンピングカーのタイプ

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キャンピングカーデイブレイクでオートキャンプ 犬と一緒

秋のキャンプ場

選ぶならどれ? キャンピングカーのススメ 7

一言でキャンピングカーといっても様々なタイプがあります。最近は軽自動車の規格内に収めた軽キャンパーが人気のようですし、ナッツRVのボーダーシリーズのように高価なバスコンも売れているようです。そういえば、我らがマックレーは、いすゞエルフをベースに日本型フルコンと称する巨大キャブコン?それともAタイプ? LABULOUSをデビューさせました。
キャンピングカーブームも相まってか、マイクロキャンパーから輸入物の巨大キャンパーまで選択肢がありすぎです。正直、何を選んでいいのかよく分かりませんね。

私のオススメは

私自身は、あまり迷うことなく2代続けて国産キャブコンを選択しました。他のタイプは使用していませんので、偉そうに違いを語ることはできません。
ここでは、国内で手に入るキャンピングカーのタイプをざっくりと紹介したうえで我が家はなぜ国産キャブコンにしたのか、その選択の理由をお示ししたいと思います。

キャンピングカーのいろいろ

キャンピングカーは、自走式と牽引式に分けられます。牽引式はいわゆるトラベルトレーラーと称されるもので、単独では走行することはできず、乗用車で引っ張って目的地まで移動するものです。
最初に自走式のキャンピングカーを一般的に車体が小さいと思われる順に特徴を書いておきます。

軽キャンパー

軽自動車をベースとしたキャンピングカーで、軽自動車規格に収まるもの。ベースが軽自動車でも規格を超えてしますと普通車登録となります。
 軽自動車規格とは?
   全長: 3.40m以下
   全幅: 1.48m以下
   全高: 2.00m以下
   排気量:660cc以下
   定員: 4名以下
メリットは言わずもがな、優遇措置により維持費を安く抑えられる点です。普通小型車の約4分の1という税制については環境面からも見直しの声が一部ありますが、不合理なぐらいに安いのが現状です。その代わり、このメリットを享受するには、上記規格を外れることは許されません。

トラキャン(ピックアップキャビン)

ピックアップトラックの荷台にキャビンを搭載したもの。
最大の特徴はキャビンを着脱可能であること。
大きさは元のピックアップトラックにより様々です。軽トラバージョンもあります。キャビン部の容積は着脱可能な構造上、限界があるように思います。

バンコンバージョン(バンコン)

ワゴン・バン・ミニバンをベースにキャンピング設備を架装したもの。
ベース車はハイエースやキャラバンが中心。エルグランドやステップワゴンを用いより乗用車に近いものもあります。
メリットは極端に大きくなく、乗用車ライクに使えることでしょう。

キャブコンバージョン(キャブコン)

日本においては最もよく見るタイプのキャンピングカー。荷台のないトラック(キャブとシャシーのみ)にキャビン部を架装したものです。
自由度が高くスペースを有効活用できるので様々なタイプがあります。
また、ベース車がトラックの場合は、車両価格が安いので、割とリーズナブルなモデルも多いです。
日本の代表的なベース車はトヨタカムロード、ライトエーストラック、日産アトラス、マツダボンゴトラックなど。ハイエースをボディカットしてキャビン部を架装したものはキャブコンに分類されるようです。

バスコンバージョン(バスコン)

主にマイクロバスにキャンピング設備を架装したもの。
メリットは広くてトラックより乗り心地が良いこと。その大きさと価格がネック。

フルコンバージョン(フルコン)

フレーム,駆動系、エンジンのみの状態(ベアシャーシ)にビルダーがキャビンの全てを架装したもの。いわゆるアメリカのAクラス。

トラベルトレーラー

次は自走式でなく牽引タイプのトラベルトレーラーです。言わずもがなですが相応にパワーのある(本当に大事なのはブレーキ)ヘッド(牽引する乗用車)が必要です。
トレーラーは殆どが輸入品で国産トレーラーはあまり見かけません。(バンショップミカミのコロぐらい?)
トレーラーの分類ですが、車両総重量750kgが一つの線引きになります。750kgを越えるとけん引免許が必要になりますので注意が必要です。
ヨーロッパをドライブするとよく見かけるトラベルトレーラーも日本では明らかに少数派です。ヘッド(乗用車)と切り離せ、一見自由度が高そうですが、日本のキャンプ事情や道路事情を考えると、それほどメリットがないということかもしれません。小回りききませんし、普段の保管場所も必要です。
トラベルトレーラーとは直接関係ありませんが、アメリカのクラスAなどでは、逆に乗用車を牽引して長期旅行を楽しんでいます。Camping Worldのカタログを見ると、乗用車を牽引するためのパーツがたくさん載っています。お国柄の違いとはいえ羨ましい限りです。

タイプごとの特徴 -私がキャブコンを選んだ理由-

さて、ここからが本題。キャンピングカーをタイプごとに語るなんて芸当は私のような半可通に望むべくもありません。以下、私が何故にキャブコンを選択したのかという観点で書かせてもらいます。
北海道 キャンピングカークレソンでキャンプ

安くて広かったから

結論を先に言ってしまえば、我が家の経済的事情と使い勝手の良さの2点です。
先に書いたとおり、キャンピングカーは走行性・居住性・経済性の3つの相反する性能をいかにバランスしていくかが重要なポイント。
この3つのバランスを考えていった結果、我が家はキャブコンになりました。

憧れの対象

私もクラスAやフル装備のバスコンに魅力を感じないかと言えば嘘になります。しかし、我が家にはキャンピングカーに1千万円以上も出す余裕はないですし、家の駐車スペースに6m超のクルマは収まりません。近所に大型車が止められる月極駐車場もありません。
自宅に限らず、車幅が2m、全長6mを越えてくると、どこでも気軽に立ち寄れるという感じではなくなってきます。運転は慣れでなんとかなるでしょうが、立ち入れない場所も多くなってくるのは間違いありません。また、私は気が小さいので普通乗用車の枠を3つも4つも使って車を止めるようなことが多分できません。もっとも、金持ちになれば行動も変わるかもしれませんが。
そんなこんなで、というよりは金欠のただ一点で、フルコン・バスコンは選択の範囲外。私にとっては悩む対象にもなりませんでした。

トレーラーはいろいろ難しそう

トラベルトレーラーについても、フルコン・バスコンと同様です。
深く研究しておらず個人の印象のレベルを出ませんが、フルコンと同じような理由でトレーラーに魅力を感じませんでした。
第1に操作性・機動性。ヘッドを入れれば10m、15mといった長さになります。狭い道やクランクをバックしなくちゃいけないシーンが日本ではありそうです。できる人はできてもできない人はできないでしょうね。私も自信ありません。
ヘッドを切り離して自由に行動できるのが魅力ですが、我が国でそんなことができるのは高規格オートキャンプ場ぐらい。道の駅にトレーラーだけ置いていくなんてことは常識では許されません。
普段の駐車場所の確保も問題。けっこうスペースをとりそうですしヘッドと連結・切り離しがスムーズにできないといけません。我が家では難しそう。
第2にコスパ。輸入品ばかりで、どれもちょっとお高めの印象。見た目ゴージャスですが、デカくて高くて手が出ないか、値段の割に狭くてコスパ的に買う気にならないかのいずれか。あくまで個人の感想ですが。
「基本はオートキャンプ場、広いところしか行かない。何よりウン百馬力のオレの愛車に豪華なトレーラーを引かせたい」という方にはトレーラーがいいでしょう。 実際、ヨーロッパの高速を走っていたら、でかいトレーラーを引いたアウディにさらっと抜かれました。多分、160km/hは出ていたと思います。
Aクラスと同様、憧れの対象ではありますが、私には合わないし買えません。

バンコンはコスパの高い優等生

次にバンコンです。バンコンは普通車感覚で使え機動性はバッチリ。走り、乗り心地ともキャブコンの数段上をいきます。
多くの国産ビルダーが参入していますので、架装部のバリエーションが豊富。いろいろなタイプから選べるのもメリット。また、価格もベース車両の値段を斟酌すればこなれたものだと思います。
自分の利用目的に合った気に入ったレイアウトが見つかれば、一番お得ではないでしょうか。日本で使うキャンピングカーとしては。
バンコンで引っ掛かるのは、やはり室内スペース。当たり前ですが、キャブコンよりは居住空間としての広さは劣ります。
ルーフカットしたモデルでないと、大人が立って自由に動けません。また、トイレ用のプライベートスペースを確保するのは大変だと思います。更に就寝時にはダイネットを片づけてベッドにしなければならないなどの手間が必要になったりします。
我が家も基本は2人利用ですので、バンコンの方が向いているのかもしれませんが、このスペースの問題がネックとなりキャブコンを選びました。
最後にもう一つ付け加えますが、室内が狭い割にキャブコンとの価格差はそれほどありません。これは、車両本体の価格差ゆえ。車両性能、走りや乗り心地が違いますのでキャブコンが安くてお得と言い切れるわけではありません。誤解のないようお願いします。

 

まだ、キャブコンに辿り着かないのですが、とても長くなったので今回はこの辺で。悪しからず。いつも長文駄文ですみません。
次はキャブコンについて詳しく考えてみます。 → キャブコンのススメ?

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